私たちは、歩車分離信号を交差点のスタンダード信号にするべきだと考えます。

HOMEご挨拶・本会紹介 ≫ 本会の活動方針

本会の活動方針

活動方針案

私たちは、昨年6月準備会を立ち上げ、この間、多くの方から歩車分離信号の普及について賛同の声をいただきました。そうしたみなさんのご支援を背景に本日の総会で、「命と安全を守る歩車分離信号普及全国連絡会」を結成いたします。
日本では車両優先、効率優先の信号システムですが、世界では、あたりまえのように歩行者優先・安全優先の信号システムを行っている国があります。自動車先進国イギリスでは、すべての交差点が歩車分離信号のシステムとなっています。イギリスでは「交差点は事故が多発するもっとも危険なところ」との考えから、信号機を設置する時点で必ず人と車を分離することが規定されています。 イギリス交通省は、小規模な交差点から大規模な交差点まで道路の形状や規模によって6種類の信号基本モデルを用いて歩車分離の信号制御を行っています。イギリスの信号システムでは、車の流れを車線ごとに細かく分析し、車が流れている車線には歩行者用青信号を点灯させません。歩行者用信号の青は、車と交錯しない場所、時間帯を選定し点灯させるのです。渋滞を招くからとか、より多くの車を流したいからといって歩行者の命を犠牲にしてまで効率を求めることはありません。信号を渡る歩行者は、双方が信号に従う限り確実に安全が守られるシステムになっています。
一方わが国では、そうした取り組みはようやくはじまったばかりと言っても過言ではありません。 警察庁は2002年1月から半年間、全国で100箇所の交差点を抽出し、歩車分離信号の試験運用を実施しました。
その結果、分離信号に改善された交差点では、人身事故が約4割減少し、そのうち人対車両の事故は7割減少するなど安全面で大きな効果が認められました。また懸念された交通渋滞は2%減少しました。 しかし全国的に導入された歩車分離信号は、02年に2381基、07年3月末現在で4281基にしかすぎません。全国の信号機は約19万4000基であることから全体の2%程度です。
歩車分離信号への改善は信号のロジックを変更するだけの低コストで、安全効果の高い事故防止策です。導入すると「車の信号待ち時間が長くなって渋滞の原因になったり、信号無視をする」という声も聞かれますが、人命尊重の現代に、子どもたちなど、歩行者の命に代えてまで車両効率を求めるのは大きな問題。渋滞のリスクをはるかに超える安全のメリットを再確認する必要があります。 いまやインターネットの時代。分離信号や歩車分離信号を検索すれば、無数のサイトでその導入を求める人々の声を聞くことができます。 「命と安全を守る歩車分離信号普及全国連絡会」は、いまだに少ない歩車分離信号を交差点のスタンダード信号とし、すべての交差点を歩車分離信号化することにより、交差点での理不尽な死傷事故をなくしたいと考えています。 そのため、具体的には以下の取り組みを進めます。

1. 連絡会が全国的な情報の発信基地となり、広く市民に分離信号に対する理解を広げ、啓発活動に取り組む。
2. マスコミに対して情報公開するとともに、積極的に分離信号の設置の意義や安全性について広報するよう求める。
3. 啓発のため、ホームページの作成、ビデオ等の資料作成を行う。
4. 警察庁ならびに各都道府県警本部等に分離信号の設置を促す。また各都道府県庁担当部署に対し、安全対策の徹底と分離信号設置に向けた調査と情報収集を求めていく。
5. 交通安全を願う市民団体、労働団体、その他各種団体に協力を求めていく。
6. 各政党に対し、分離信号への理解を求めるとともに、「分離信号設置促進議員連盟」(仮称)の結成を要請する。各市町村議員に対しても可能な範囲で学習活動を進め、設置促進運動への参加、共闘を求める。
7. 全国連絡会の運動の趣旨に賛同する会員を募る。会費は年額1000円とし、合わせてカンパを募る。

ご挨拶・本会紹介

歩車分離信号とは?

取り組みと運動

ニュース・トピックス

ご意見・お問合せ

参考リンク

≫ ページの上部へ戻る

Copyright (C) 2008 歩車分離信号普及全国連絡会 All Rights Reserved.